医学部合格を目指す道において、多くの人が「偏差値」という物差しだけで自分の可能性を測ってしまいます。しかし私は、自分自身のこれまでの歩みをどう価値に変えるかという「戦略」と、何が起きても折れない「精神力」を武器に、東京医科大学の公募制推薦入試に挑みました。
結果は合格。所属していた塾での得点開示では、面接と小論文において「男子最高評価」という結果をいただく事ができました。
出願資格ギリギリの評定4.0から、どのようにして医学部推薦の厚い壁を乗り越えたのか。159点満点の試験で見せた、執念の逆転劇をここに記します。
1. 159点満点の内訳から導き出した「勝負所」
当時の東京医科大学公募制推薦入試。その配点合計は159点満点でした。この数字を眺めたとき、私は「どこで守り、どこで攻めるか」の役割を明確に分けました。
- 基礎学力試験(数学、生物、物理、化学):100点
- 面接:24点
- 小論文(英文要約、テーマに沿った日本語小論文):20点
- 書類審査(志望理由書・評定):15点
書類審査の15点は、評定4.0ギリギリの自分でも及第点が取れるよう、志望理由書の質を極限まで高めて補う。そして、配点の約3割(44点)を占める面接と小論文で、他を圧倒する評価を狙う。これが私の描いた合格へのロードマップでした。
2. 小論文の危機と、5階の洗面所での再起
試験当日、最初に行われたのは「小論文」でした。しかし、ここで予期せぬ絶体絶命の事態が起こります。集中して書き進める中で、終了直前に「字数オーバー」という致命的なミスに気付いたのです。慌てて書き直したものの、納得のいかない不完全な状態で試験終了の合図。
小論文の試験が終わった際、私の頭には一瞬「不合格」の三文字が重くよぎりました。周囲の受験生が安堵の表情を見せる中、私だけがどん底に突き落とされたような感覚でした。
しかし、ここで終わるわけにはいきませんでした。私は地下の受験会場から5階まで一気に階段を駆け上がり、洗面所の個室へ向かいました。「ここで諦めたらもったいない。切り替えて最後までやり抜く」と猛烈な精神統一を行いました。後に、同じ推薦枠で合格した同級生から「あの時目がガンギマリな受験生がいて、おもろかった」と言われるほどでした。
3. 「人生で一番の集中」が生んだ、驚異的な解答スピード
小論文での動揺を断ち切り、「人生で一番集中しよう」と意気込んで挑んだのが、配点の中心である100点の基礎学力試験でした。試験時間は約70分。集中して問題を解き進めた結果、半分の時間(約35分)で全問を終わらせました。残りの時間はすべて、一文字のミスも許さない徹底した見直しに充てました。
以下はそれぞれの学習法についてです。
- 生物:生物基礎の範囲を完璧に極めた上で、『セミナー生物』を徹底的に使い込み、頻出の計算問題を仕留める力を養いました。
- 数学:I・A、II・Bを極めるのは当然として、一般入試を見据えて数学IIIを『青チャート』の星3レベルまで仕上げていたことが、本番での迷いのなさと圧倒的な処理能力の源泉となりました。
結果的に今振り返ると選択科目ではなかった生物の学習をしていた事により、知らなければ絶対に解けない知識問題に正答出来た事が勝因でした。
4. 面接男子最高評価を導いた「徹底したアウトプット」
面接(24点)と小論文(20点)において男子最高評価をいただけたのは、緻密な戦略と反復練習の成果でした。
私は面接で聞かれるであろう質問を事前にノートに書き出し、自室で何度も何度も声に出してアウトプットする練習を重ねていました。また、通っていた塾の先生から「まず人としての挨拶や姿勢、話し方が合否を分ける」と厳しく教わり、椅子の座り方から視線の配り方まで、無意識でも所作が整うまで体に叩き込みました。幸い、柔道をやっていたこともあり、礼儀や姿勢に関しては身についていたので良かったです。
本番では、まず簡潔にはっきりとした言葉で答え、その余白に海外派遣やビジネスアイデアコンテストでの経験、そして自分の長所を確実に肉付けしていく、という戦略で推し進めていきました。
5. 戦略と精神力は、合格の両輪である
159点の内訳を分析し、自分の現在地を正確に把握する。そして本番で予期せぬトラブルが起きても、何をしてでも自分を立て直す強さを持つ。推薦入試は、精密な準備と、土壇場での切り替えができる精神力が噛み合って初めて勝利を掴めるものです。
評定4.0からの挑戦でも、試験中に不合格がよぎるようなミスをしても、正しい戦略と折れない心があれば道は拓けます。私が実際に試験を突破したこの経験とメソッドを、次はあなたの合格のために役立てたいと考えております。
一歩踏み出すその決意を、私達は全力でサポートします。
まとめ
この記事のポイントをおさらいします。
- 159点満点の配点を分析し「守り」と「攻め」を明確に分ける
- 書類審査は志望理由書の質で補い、面接・小論文で圧倒する戦略
- 試験中のミスも「切り替え」で乗り越える精神力が必要
- 基礎学力試験は半分の時間で解答、残りは徹底した見直しに
- 面接は徹底したアウトプット練習と所作の訓練が鍵
- 精密な準備と折れない心——この両輪で合格を掴む
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